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旧い映画を楽しむ。なでしこの棲家

旧い映画を楽しむ。なでしこの棲家

≪何がジェーンに起こったか?≫

      ≪何がジェーンに起こったか?≫

イヴの総て主演のベテイ.デヴイスとペプシ.コーラの
副社長だったといったほうがオわかりやすいかな?(大砂塵)
ジョン.クロフードの共演の怖い、怖い映画。

30年ほど前に観て以来なのでちょっとうる覚え.
さっきまで観ていましので今晩紹介することにします。

   ≪何がジェーンに起こったか?≫デス。

再度鑑賞しましたところ、やはり面白かったので.

早速ストーリーから
  
1911年、地方廻りのハドソン一家がある町で公演をしている。
スターはジェーン、10歳くらいか。
舞台上のジェーンをじっと舞台の袖で見つめている少女がいる.
姉のブランチ12.3歳か。

スターのジェーンはわがままで、子供のくせにお金を
稼いでいるのは自分だからアイスクリームを買ってと父親にせがむ、
お客様の前だから上品に振舞えというが聞かない。
やっとお許しが出て、姉ブランチにもねというが
ブランチは”わたしは要らないわ”と毅然と言う。

母は、”あなたもそのうちに人気が出るから、待ちなさい”と
ブランチに言う。

1935年大人になった二人。
今ではブランチが演技派女優となり人気がある。
ジェーンと言えば酒浸りのうえ、ろくな演技も出来ない
監督泣かせの女優になっていた。

ある夜ジェーンは門の前に立つブランチに車で轢き殺そうとして
怪我をさせ、ブランチは車椅子の
生活になってしまった.

あれから何十年?
父母も亡くなり邸には中年というより老女?になった
ブランチとジェーンは二人で暮らしていて、ジェーンが姉の
面倒を見ている。

テレビで懐かしいブランチの映画が放映されると
ブランチにはまだフアンがいて、ファンレターも届いた。
テレビ名画座は大人気である.
気に食わないジェーン。

歩けないブランチに鬼のようなジェーンはことあるごとに
姉ブランチをいじめ、嫌がらせをする.
今でも自分が大スターであった、姉の映画はくだらないと
公言する自信家である.
隣に住む夫人はブランチのフアンである.
今日も放映されているブランチの映画を観てブランチに
花を届けるが応対に出たジェーンはそっけない態度で
もらった花をバケツにつっ込んだままである.

通いのメイド゙の話では届いたフアンレターも
勝手に開封してごみ箱へ捨ててあったという。
昔はジェーンに養ってもらったんだからと
やさしいブランチにメイドはじれったさを感じるのだった.
老婆二人の邸は不気味である。
姉の声色を使って酒屋に酒の注文をするのは朝飯前.
しかしメイドに見られてしまった.

すぐに受話器を浮かしておく抜け目ないジェーン・
夜になると昔の栄光が頭をよぎり
ベビージェーンという自分のお人形が(発売され大人気だった)
唯一の友達で老女のひとり遊びは始まる。

用があると2階からベルを押す姉にやかましいとつぶやく...
がすることはちゃんとしているようだ.

ブランチはジェーンに話すときはおどおどしている。
生活費がかさんでこの邸を売らねばならないとブランチは言う。

”誰から聞いたのか?”とジェーン。
映画会社のAさんからよ”とブランチ.
”嘘ばっかり.あんたは嘘ばっかり言う”とジェーン。

ここで不思議な事に観客は気づく。
手紙を盗み見したジェーンが知らない?

彼女は意地が悪いがずけずけとものを言う。
隠す必要はないと思うのだが..。
本当に手紙の事は知らないようだ.
とうとう口論に。ジェーンはどこかへ出かけてしまう.
運ばれた料理のふたをブランチが取るとそこには鳥の死体が.。
2階の電話も取り外され、階下へ降りようにも.
歯軋りするだけ.。窓には鉄作がつけられ、
外界と連絡が取れない。

ついにSOSの手紙を窓から投げる。が見つけたジェーンが
拾ってしまう。

さーてジェーンの仕返しが...
帰ってきたジェーンはこのうちは売らないという。
わたしが稼いで買った家だ.
ところがブランチはそれは思い違いでわたしが買った家だと.
そしてあの事故の夜の話しに。
”あんたのせいでわたしは車椅子の生活よ”
悲しそうな顔をするジェーンだが口をついて出るのは
憎まれ口だ.
そして拾った手紙をブランチに突き付けるジェーン。

それからも嫌がらせは続く.
メイドは追い返され、ブランチは食事も満足に食べさせられず
監禁状態?

朝食に鳥の死骸が運ばれてどうしても食べれなかったので
夕食の食事のふたをあけることが出来なかった。
目の前でふたを取って肉をほおばるジェーンに
今度は大丈夫かと次の朝食のふたを恐る恐るとると
今度はねずみの死骸が.。
錯乱するブランチ。
その間にもジェーンンはなにか企んでいるようだ。

ピアニスト募集という新聞広告を出して
ある人物が応募してきた。
わたしはベビージェーンよ.カムバックするの・

つまりはブランチに自分にもフアンがいると思わせる芝居であった。
ピアニストは変に思いながらも楽譜をとりプレイイを...
昔の唄を唄い踊るジェーン。

この場面は不気味でかつ秀逸。
お化けメイクに可愛いドレス。
大昔の栄光が忘れられず、...。
ジェーンが出かけるとブランチは2階から何とか降りようと
懸命になる。
やっと降りたものの帰ってきたジェーンに殴る蹴るの暴行を受ける。
やってきたメイドはジェーンの出かけるのを見計らって
家に入りこむがブランチの部屋にはカギが掛かっていて
入れない。
蝶番をかなづちで開けようとするがあかない。帰ってきた
ジェーンは驚くが毅然とした態度で開けろというメイドに
カギを渡すが後ろから金槌を振り下ろし殺してしまう。
ブランチはといえば手を縛られ天上から吊るされている。

やがて夜が明け、死んだメイドを乗せた車椅子が裏口から
車のトランクに.。
すると隣の車が帰ってきて夫人が車に近づいてくる。
さあーラストが近いですね。

車は」静かに走りだし..。
帰ってきたジェーンはどうして良いか分からず
錯乱してブランチに助けを乞う。
ピアニストが訪ねてきた.
レッスンの授業料の前金を受け取りに..。
2階の物音にかけ上がる。
ブランチを見て”死にかけてる!”と慌てて外へ。
ジェーンはブランチを車に乗せ逃げる。
そこは海辺....

夜の砂浜に寝そべる二人。
朝、ラジオはジェーンがブランチを拉致して行方不明という
ニュースで持ちきりだ.

暑い太陽の下
浜辺で姉は言う”ジェーン、誰か呼んで!わたしはもう死ぬわ。
あの事件の真相を話すわ.
あの事故、あれはわたしがあんたをひき殺そうとしたのよ.
あんたは身をよけ助かった。けど酔っ払っていたのと恐怖で
あんたは逃げた
門に激突したのは自分のせいなの.
でもあんたが犯人にされてしまった。
美しかったあんたはそれから醜くなったわ.それもわたしのせいよ”
”アイスクリームを買ってくるわね。”とジェーン。

そこで警官に尋問を受けるのを見て人々が群がってきた。
その光景にジェーンはフアンが取り囲んだと思い
2ヶのアイスクリームを両手に持って警官の問いかけにも
うつろで踊り出すのでした。

二人の老女優が圧巻です。

すこしくどい気がするけどラストを引き立たせるには
なるほどという気がします。
ジェーンは罪の意識にお酒が離せず、姉に意地悪をすることで
自分を責めていると思い込んだ姉の目に耐えられなかった。
精神を病んでいたのですね。
本質的には弱い女です。
そして姉は本当の意味でそこ意地悪かった。
子供の頃、ジェーンの人気に嫉妬していたものを
ずーっと引きずっていた。たとえ大女優になってからも
ジェーンのあの天真爛漫さは自分にはなかったから・
ブランチが肉体的に虐待されていたけれど
精神的に虐待されていたのはジェーンの方だったんですね。
ロバート.オルドリッチ監督の面白い演出です。

ベテイ.デヴイスも若い頃はきれいですが
彼女の素晴らしいのは
歳を経て醜くなっていくのは誰もそうですが
それを逆手にとって看板にしてしまったこと・
観客がワー、ケバイ!とか醜悪とかいうのを
喜んで演じ、これでもかこれでもかという
プロ意識がすごいと思うのです。

ラストが待ち遠しくて仕方がない映画です.

これもレンタルショップ゚にあります.

心臓に良くないシーンの連続ですのでお気をつけくださいませ。

長帳場をお付き合いくださりありがとうございました.

ジェーンーーーベテイ.デヴイス
ブランチーーージョン.クロフォード





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